スペシャルオリンピックスの特徴

日常的なスポーツトレーニング・プログラム

「スペシャルオリンピックス」の名称が複数形で表されているのは、この名称が大会名のみではなく、年間を通して様々なプログラムが継続的におこなわれていることを意味します。

スペシャルオリンピックスの最も大切な活動は、各地で行われる日常的なスポーツトレーニング・プログラムです。アスリートの住む地域の施設を会場に、同じ地域に住むボランティアが運営、コーチなどを務め、アスリートたちとスポーツを楽しむことがプログラムの基本方針です。このプログラムで、アスリートはチャレンジする勇気を身につけ達成する喜びを知ります。さらに、ボランティアと親しみ仲良くなることで彼らの世界は広がり、地域社会にふれあう機会を得ます。一方で、ボランティアもアスリートたちと接することにより、知的障害に対する理解を深めながら人として大切な多くのことを学び、地域社会もアスリートたちを普通に当たり前に受け入れていくことになります。

今、この瞬間も世界のどこかでアスリートたちがプログラムに参加し、多くのボランティアがそれぞれのプログラムを支えています。各プログラムは、専門コーチばかりでなく、一般の市民ボランティアの参加を積極的に呼びかけています。またアスリートと知的障害のないパートナーがチームやペアを組んで競技する「ユニファイドスポーツ®」にも取り組んでいます。

ユニファイドスポーツ® スポーツスペシャルオリンピックスでは、アスリートとほぼ同人数のパートナー(知的障害のない同程度の競技能力の人)とチームを組み、練習や競技を行うユニファイドスポーツ®を展開しています。ユニファイドスポ-ツ®は新しいことに挑戦するアスリートとパ-トナ-にとって、スポ-ツに参加する機会を増やしてくれる大切なプログラムです。

 

競技会は地区から世界まで

スペシャルオリンピックスの競技会は地区大会、ナショナルゲーム(全国大会)、世界大会等があります。

国内では、1995年熊本で初の夏季ナショナルゲームが開催され、翌1996年には宮城と福岡で初の冬季ナショナルゲームが開催されました。近年では、2012年に福島で第5回冬季ナショナルゲームが開催され、894人の選手団、約2,323人のボランティアが参加しました。

世界大会は、日頃のトレーニングの成果の発表としてだけでなく、異文化社会の体験と交流の場として、1968年の第1回夏季大会を皮切りに、夏季冬季とも4年毎に開催されています。スペシャルオリンピックス日本は1995年7月に開催された、第9回夏季世界大会アメリカ・コネチカット州大会以来、毎回日本選手団を派遣しています。また、2005年2月には、アジアで初めてのスペシャルオリンピックス冬季世界大会が長野で開催され、約2500人の選手団、約11,000人のボランティアが参加しました。

 

ディビジョニングとは

スペシャルオリンピックスでは、アスリートの可能性が最大限に発揮できるよう、競技会でディビジョニングをおこないます。ディビジョニングとは、年齢、性別、競技能力の到達度などに応じてクラス分けすることで、ほぼ同じ競技能力レベルで競い合うことにより、アスリートにとって最も効果的な競技環境を提供することができ、アスリート個々人の成長を刺激することができると考えています。競技能力は、15%程度の範囲内で分けられます。

また、スペシャルオリンピックスの競技会で予選落ちはありません。予選はディビジョニングであり、競技会に出場したアスリートは全員が決勝に進み、全員が表彰台に立ち表彰を受けます。全てのアスリートに勝利のチャンスが与えられているのです。